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パタンナー

家庭と仕事の両立

どちらも大切なものだから

入社して5年過ぎるころ、わたしは結婚をしました。相手は社内の管理部に勤めていたので、わたしの仕事への理解はじゅうぶんでした。ですから結婚したからといって、わたしは退職する気持ちなど毛頭なく、家庭と仕事の両立を目指しました。独身なら休日出勤も残業もちっとも苦にならず、むしろよろこんでたくらいでしたが、やはり家庭を持つとそうはいかなくなりました。なるべく定時で帰宅したい、そうしないと家事がおろそかになってしまうのが目に見えているからです。夫と二人きりならばそれも許されるとしても、わたしたちの家庭は夫の息子も一緒に3人暮らしだったので、食べ盛りの13歳がおなかを空かせて家で待っていることを思うと、早く帰って夕食を作ってあげたい気持ちがつのりました。

だからといって、仕事があるのにさっさと退社することもできない。葛藤です。展示会前の数日間は、それこそ上を下へのてんてこ舞い、さすがにこの時期には、わたしは夫に家事を託して作品づくりに没頭しました。夫は家事ができないひとではなかったのは幸いでした。けれども、夫に甘えてばかりでは申し訳ないので、できる限りの努力をしました。

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