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パタンナー

修行時代

失敗は成功のもと

ドレスの製図というものは、ほとんどの人には未知の世界かもしれません。わたし自身、身に覚えがあるのは、学生時代に学校祭に出品した1着のパーティードレス(ロング丈)くらいですから、ほとんど初心者も同じです。入社して最初に手がけたのは、副社長(社長夫人)のデザインでした。副社長は現役から退いていたものの、新人パタンナーを養成する目的で、デザインを提供してくれたのです。主任デザイナーに比べたら、副社長のデザインはシンプル、たしかに新人向けといえましょう。

入社当時、パタンナーはわたしを含めて3人いました。一人は50歳過ぎの年輩のかたでしたが、ものすごくマイペース(自己中心)で戦力にはなり得ない感じ、もうお一人はわたしより3歳年上で、ほとんどのデザイン画を一手に引き受けていたようです。それが重荷で、退職したい気持ちになっていたそうです。わたしはこの先輩の穴埋めになれるだけの実力はまだないので、協議の末、先輩の退職は延期されました。この先輩がさっさと辞めてしまっていたら、わたしは誰に習えばいいのか、途方に暮れたことでしょう。先輩が残ってくれたおかげで、テクニックを目の当たりにでき、アドバイスをいただいたり、私的にも助けていただきました。

しかし先輩はいつまでも在籍してはいられなかったので、2年後に退職されました。わたしのほうは、まだ一通りのことがやっとできるようになったというレベルで、先輩の不在は不安でしたが、やるしかありません。修行のつらさは、この時期に訪れました。失敗も何度もありました。たとえば、スカートの一番下にくるトレーン部分を横地で指示(生地節約を優先)してしまい、表が透ける生地だったため接ぎ目が横に流れているのが素通しで見えるという…顔から火を噴くくらい恥ずかしい思いもしました。でも、失敗は負けではありません、ここで立ち直らなければ、自分に負けることになるのです。たとえ失敗しても、失敗は成長への必須アイテム、そう頭を切り替え前向きになるべきでしょう!

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