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パタンナー新しい職場
家庭的な雰囲気
転職先は台東区にあり、はじめのうちは自宅から通勤しました。知らない土地であり都会であり、わたしは前の職場の何倍も緊張しながら初出勤をしました。しかし同窓の友人が2人いることは心強く、また職場の雰囲気が家庭的であることから、居心地は悪く感じませんでした。社風が家庭的というのは、社長ご夫婦のお人柄がそうさせているのです。戦後の闇市からご夫婦で苦労し、一代でドレス製造卸会社となりました。社員総勢50名くらいだったでしょうか。企画・製造・卸・小売りと、すべてを手がける会社としては、規模は大きくありませんが、わたしはこのくらいの会社が理想です、しかも本望であるパタンナーとして働けるのですから。
部門は、ウエディング部とソシアルドレス部の二手に分かれており、わたしはウエディング部に所属です。ウエディングの企画室にはデザイナーが4人、パタンナーがわたしを含めて3人、社内縫製担当者が5人、裁断士が2人。年に4度、新作展示会がありますが、その前後は猛烈な忙しさ。社員みんなの努力の甲斐あって、毎回売れ行き上々で、注文分の納品が社内縫製だけでは追いつかず、外部の縫製工場や刺繍の外注さんにも大量発注していました。まさに活気あふれる職場でした。
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